続くコロナ禍における22年卒採用活動について、オンラインセミナーを開催いたしました。
キャリアマップ事務局
12月22日、建設企業様向けに「【対面からオンラインへ】変化の22卒採用のすすめ」
オンラインセミナーを開催しました。


1.コロナの影響による、専門学生の就職活動の変化
2021年度の就職活動は、コロナの影響により大きく変化しました。
外出自粛や密の回避のため、対面での合同説明会は次々に中止。会社説明会や面接においても、zoomなどのツールを用いでオンラインで開催する企業が多く見受けられました。
緊急事態宣言中は休校措置をとった学校も多く、紙の求人票を活用していた学校は、授業だけでなく就職指導もストップしてしまうといった事態も発生しました。
そういった状況の中、長引くコロナ禍で就職指導のオンライン化へ期待が高まりました。
キャリアマップでは、文部科学省と合同でコロナ禍での学校対応や就職指導に関するシンポジウムを開催。さらに学校と共催でオンライン合同説明会を実施するなど、様々なオンラインでの取り組みを行いました。
2.例年通りではいかない採用活動
企業の採用活動も、例年通りにはいきません。
まだそれほどコロナが流行していなかった2020年2月に行った調査では、2021年卒の採用活動予測は
・3月を皮切りに採用活動をスタートする企業が多数
・採用活動のピークは5月
という傾向でした。

2020年10月に行った調査では、2022年卒採用活動は
・採用活動のピークが3月に
・8月以前の採用活動が増加
・早い段階での学校訪問の増加
と、2021年卒に対して全体的に前倒しの予測となっています。

採用活動の手法に関しても、
2021年卒採用に関しては学校訪問が上位でした。

2022年卒採用は、キャリアマップの活用や採用HPのリニューアルがランクイン。オンラインでの取り組みを強化する企業が多い傾向となりました。

オンラインでの採用活動への期待は、2021年卒採用活動でも表れています。調査では、56.6%の企業が2021年度採用でオンラインでの取り組みを実施したと回答しました。
今後もコロナ禍において、オンラインでの取り組みが注目されそうです。

3.22年卒の採用活動、どう変えるべきか
オンラインでの採用活動が主流になる中で、2022年卒の採用活動はどう進めていくべきなのか。
そのカギになるのが「世代の特徴に合わせた採用活動」です。
就活生の多くは、1994年以降に生まれた「Z世代」です。

Z世代の特徴は大きく分けて3つあり、それぞれ以下のようになっています。
特徴1「つながる力の強さ」
・スマートフォンは必需品
・SNSがライフスタイルの一部
・多くの情報を収集し、意思決定
デジタルネイティブのZ世代にとって、スマートフォンは必需品です。SNSでの情報収集や、交流はライフスタイルの一部になっています。
また、情報は収集するだけではなく、自分で発信もします。そのため、誰かが発信した情報を収集することで他者とつながり、また自分が情報を発信することでも他者とつながります。そのため、意思決定の際にも他者の意見を参考にします。
→発信・収集の両面で他者とつながる力が強い
特徴2「オンラインとリアルの併用」
・オンラインに違和感を感じない
・「コト」に興味関心が強い
・消費ではなく体験を重視
Z世代は生まれたときからICTやソーシャルメディアに囲まれた環境で育った「ソーシャルネイティブ」。オンラインでの交流に違和感を感じません。
しかしオンラインだけでなく、画面の向こうに広がる「リアル」の世界にも深い関心を持っています。
Z世代は「モノ消費」よりも「コト消費」を重視するので、日常生活や買い物においても実際の体験が優先です。そのため、個人的な交流や、すぐに楽しさを実際に体験できないオンラインのみでは、彼らの興味を喚起することが難しくなっています。
→オンラインで情報収集、その先に求めるのは「実際の体験」
特徴3「ユニークでオープン」
・多方面に影響されつつも、自分は自分
・年齢的に価値観の形成段階、情報を受け入れやすい
Z世代は友人やインフルエンサーなど、様々な方面からの影響を受けながら、自分自身の考えや意見を確立しています。
また18歳〜26歳という独立生活を踏み出して間もない年代のため、自分の好みや思考が定着する段階にいます。
→様々なコンセプトや情報を受け入れやすいオープンな状態
日々大量の情報に触れるからこそ、Z世代には広告への抵抗感を感じる人が少なくありません。同じ広告が何度も表示されたり、誇大した表現、興味のないものを表示されることに対する嫌悪感や、自分が探したものを表示されることに気味悪さを感じる人もいます。
広告色が強いと「無理やり見させられている」という意識を持たせてしまい、企業側から「一方的」に情報を与えられることで抵抗感を持つ人が多いようです。
反対に、Z世代が好む情報は「自分たちが求めている情報」です。
どういった情報を求めているのかというと
「この業界で働く大人ってどんな人がいるのかな」
「そもそも建設業界ってどう社会に貢献しているの?」
といった、自分たちに実際に起こりうる、具体的でストーリー性のある情報ということになります。
そして自分で集めた情報はストックし、自分のタイミングで使用します。
この特徴は流行しているSNSの機能にも組み込まれています。Twitterでいう「いいね」「リツイート」、Instagramの「ブックマーク」ということです。

これらの点をふまえ、Z世代に必要な情報発信は、次の2点になります。
①「焦点を絞るのではなく増やす」
→会社のアピールだけでなく、業界のことや社会人としての内容で興味を喚起
②「見たいときに見られる状態に」
→情報が必要になったときに呼び出せる仕組みが有効
最後に、Z世代の特徴と上記の2ポイントを押さえた採用活動のため、求人掲載にプラスしてキャリアマップで活用出来ることをご案内します。
・ポートフォリオ
学生はポートフォリオとして、授業で作成した作品や実習の成果をSNS感覚で登録しています。魅力的な作品には、企業から「いいね」や「コメント」をするこという双方向の発信が可能です。
・オファー機能
学生と直接接点を持てるオファー機能は、週に2件まで送信可能です。学生が登録する自己PRやポートフォリオなどを確認し、説明会や選考の案内を送ることが出来ます。
・説明会・企業実習の登録
オンラインで説明会を案内し、その後説明会や企業実習という形で実際に会う機会を獲得する事ができます。
・動画発信(協賛プラン限定機能)
求人票のトップに動画を挿入することが可能です。(協賛プラン限定機能)
「文字・音声・映像」が詰め込まれた動画に含まれる情報量は、文字情報のみの場合の 5000倍とも言われています。
・注目記事(協賛プラン限定機能)
注目記事では自社の取り組みや社員の体験を記事として発信することで、学生に学びや気付きを与えることができます。会社情報や求人情報には入らない、会社の取り組みや業界の魅力、社員の活躍の発信で、学生が興味を引き付けられるポイントを大幅に広げる事が可能です。
また、学生が利用するアプリにはいいね機能・ブックマーク機能が実装されています。気になった情報のストックが可能です。
就職活動・採用活動の変化、22年卒の採用をどのように進めていけばいいのかをお伝えしました。今の学生、Z世代に合わせた情報発信はキャリアマップで行う事ができます。ぜひご活用ください。
ご参加いただいた企業様、誠にありがとうございました。
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