CareerMap飲食セミナー「事例から学ぶ、逆境に負けない飲食経営と今後の展望。」を開催いたしました。

【第一部】
ｗithコロナでも、さらに飛躍するヒントを事例から学ぶ。
「変化はチャンス！思考力と決断力で一歩先いく飲食店の秘密」
柴田 泉 様

1.コロナ期間中に飲食店がとった対応と、そこから得られるヒント
　多くの飲食店が苦境に立たされている昨今、業界においてはECサイト（インターネットを活用した販売サイト）の開設など、ピンチをチャンスに転換する様々な取り組みが行われています。前半では変化にいち早く対応した飲食店の事例を通し、そのプロセスと成功の秘訣をご紹介いただきました。

ポイント
・その場しのぎではない長期的視野での構想戦略
・圧倒的なスピード感
・危機を何としても乗り越えようとする実行力

　さらに売り上げの上昇および維持につながるパターンとして、新メニューやワクワクする世界観の創出、ＳＮＳにおける発信の工夫、常連客を巻き込んだ拡散などのケースをお話しいただきました。

2.店を伸ばすために知っておきたい「今」を写すキーワード
　続いて、近年飲食業界で注目が高まっているキーワード、「サステナブル」「社会貢献」「クラウドファンディング」について事例をもとに紹介がありました。今後は消費者が店を選ぶ指針として、環境や社会との関わり方、取り組みの姿勢が一層重視されるようになる。また、品質と理念・ストーリーへの共感を集めることで、会員制の店以外でもクラウドファンディングが有効活用できるとのことでした。

3.【まとめ】　将来に向けて発展し飛躍する店の特徴

・苦境にあっても動く
・その経験を具体的な糧とする
・ブランディングができ、発信力を持つ

飲食業界にとっては今が最も苦しい時期。しかし、いずれ好転する時が必ずやってきます。ピンチをチャンスへの変えた各店の事例にヒントを得ながら、機を逃さず飛躍の波に乗って欲しいとエールが送られました。

【第二部】
専門学校の就職指導にあたる先生方のパネルディスカッション
”専門学校生の就職活動の動きと今時の学生の志向・マインドについて”

●登壇者紹介

●キャリアマップ概要
CareerMapは専門学校の学校求人票システム
公式導入校68校・利用者数約97000名

●学生の就職活動の実態　昨今の学生の取り組みの変化

　はじめにパネラーの先生方から、各校のプロフィールと就職実績について紹介がありました。その後、昨今の学生における就職活動の傾向として、いくつかの特徴をあげていただきました。

　コロナ禍による求人の偏りもあるが、Z世代の傾向として安定志向、自分の時間を重視する学生が多く、大手ホテルやブライダル・給食会社の希望が増えている。

　また、SNS検索したあとに実際の店舗へ出向いて意思決定をする学生が多い。ただ昨今は訪問がしにくく、求人情報から先への行動は鈍化傾向にあるとのことです。

●学生が就職活動でよく見ている点

　なかでも勤務地については、この２，３年、自宅からの通勤を希望する学生が増えているそうです。奨学金返済の資金担保という理由が多い一方、実家生活による精神的安定、保護者の意向が占める割合も増えているとのことでした。

●コロナウィルス禍における採用・就職活動の変化について

1.企業の動向（採用動向調査より）

　21年度にオンライン採用（説明会・面接）を実施した企業は半数以上。昨年5月の調査では二割程度、ほぼ半年で半数以上になり、今後はさらに増えることが予想されます。最近ではオンラインでインターンシップや職場見学会を行う企業も増えています。

2.コロナウイルス禍における就職活動の変化

　オンライン選考が多くなり、情報収集の手段が一層スマホに集約されつつあるようです。そのような中でも何とかリアルな情報を手に入れようと、商品を購入したりテイクアウトを利用したり、学生も努力をしているとのことでした。

●デジタル化が加速する時代の就職活動について

　訪問や対面の機会が制約されるからこそ、店名検索で複数のページ（SNS、食べログ、動画配信など）にヒットすると、学生も多角的に情報を入手できるのでありがたい、との意見があがりました。

　インターネット上のイメージや評判だけで安易な判断をしないためにも、最終的には、社風が自分に合っているかどうか実際に確かめることも重要、との結論に至りました。「仕事はしんどくても人間関係がいいから頑張れる、」という声は多く、ミスマッチを防ぐためにもできるだけ対面の機会を持てるようにしていきたい、とのことでした。

　会社や人間関係の雰囲気を伝えるための情報発信は、採用活動において今後ますます重要なポイントとなりそうです。
CareerMapでは経営理念や職場の雰囲気、働いている先輩たちの声をリアルに伝える記事を作成、発信することが可能です。自社にマッチした人材へのアプローチに、是非お役立てください。