建設業界278社に聞きました!コロナ禍での2022年新卒採用、現状と見通しは?

キャリアマップ事務局

コロナ禍における採用活動の影響、実態把握を目的として、専門学生向け就活サイト”CareerMap”をご利用中のの採用責任者様に対して採用の状況に関するアンケート調査を実施しました。

今回はその中から建設・土木業界に焦点をあて、業界の採用状況をレポートします。

■調査概要

◉実施時期:2021年2月5日~2月26日

◉回答対象企業:新卒採用をCareerMapで実施している、建設・土木業界の企業様

◉回答社数:278社

◉回答者:企業の人事・採用責任者

◉調査方法:メール送信後、アンケートフォームへのご回答

——————–主な調査結果——————————————

【現状1】オンラインでの採用活動を実施した企業は半数近くに 

・コロナ禍において、オンラインでの採用活動を実施した企業が全体の5割以上

・ 学校が実施する合同説明会の多くがオンラインに移行したこともあり、オンラインでの採用活動を体験することが増えたと考えられる

【現状2】21年度の採用充足度が高く、 22年度採用目標も少人数が多くを占める結果に 

・21年度採用目標人数は、1〜2名の採用目標が46.9%と、 22年度採用目標人数も1〜2名の採用目標が52.0%と半数以上

・21年度採用目標を 100%達成した企業が 3割以上と、採用充足度が高かったことが要因か。

【現状3】母集団形成を課題感じている企業が多く、 採用広報への興味関心が高い 

・説明会・本選考への参加が少ないことを課題に感じる企業が多い。多くの企業の課題は「母集団形成」であるようだ

・学生に重視してもらいたいのは「仕事のやりがい・成長速度」「職場・先輩の雰囲気」「会社の経営状態」がトップ 3項目。これらが届くような採用広報として、採用ホームページの見直しや採用ブランディング、SNS活用を重視する企業が多い。

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・22年度採用は少人数の採用を目標にする企業が過半数

21年度と22年度の採用予定人数を比較すると、「1〜2名」の少人数採用が最も多く増え幅も5.1%増、「採用を行わない」企業は1.8%減という結果であった。

22卒採用の傾向としては、採用人数は抑えるものの完全に取りやめはしない傾向が見られる。

<21年度採用計画>

<22年度採用計画>

上記の様な計画になったのは、採用の充足率が関わっていると思われる。

21年度採用において「採用充足率が6割未満」という、採用活動は行ったが充足できなかった企業が4割弱存在する。

6割以上の採用充足が合格点とすると、52.3%過半数以上の企業が採用については、充足できた、と考えられる。

<21年度採用充足率>

・コロナの影響がありつつも、採用活動は継続の傾向

コロナ禍においても、採用活動を中断しなかった企業は62.6%

一方で、採用計画へなんらかの変更が生じた企業は15.1%と、採用が活況な時期に1回目の緊急事態宣言が出されたことで、企業の採用活動にある程度の影響が出たと考えられる。

<コロナによる、採用活動の中断期間>

採用計画については、変わらないと答えた企業が86.6%

一方で、中止・変更があった企業は7.9%と、約1割の企業で採用計画への大きな影響があったようだ。

<コロナによる、採用計画への影響>

・オンライン採用を半数が実施

昨年より頻繁になったオンラインでの採用活動。21年度採用で実施した企業は57%と半数を超えた

今後もオンラインでの採用活動はメジャーになっていくだろう。

<オンライン活動実施状況>

オンラインでの採用活動については、圧倒的に説明会利用が多い結果である。

これは、学校が実施する学内説明会がほぼオンラインでの実施となったことと、密接に関係していると考えられる。

<オンライン採用活動内容>

・どの企業でも「採用は重要な課題」、鍵は母集団の形成

採用活動の重要度×緊急度については、「重要である」という企業が98.5%と、ほぼ全てであった。

その中で、「重要かつ緊急」の課題と感じている企業が52.7%だった。

<採用の重要度・緊急度>

また、採用プロセスにおける重要課題は、「選考への応募が少ない」「説明会への参加が少ない」がツートップで、母集団形成に課題感を感じている企業多いことがわかる。

次いで多いのが「入社後の離職の多さ」となっており、入社後の定着を見据えたマッチング重視の採用も課題解決の鍵になるだろう。

<採用活動における課題>

・22採用手法は学校との関係性も鍵

専門学校生の新卒採用活動で利用する手法としては、「キャリアマップ (学校求人システム)」がトップ。「ハローワーク」や専門学校や大学への訪問といった「学校訪問」が続き、専門学校新卒をターゲットにする企業にとっては、通常の求人だけでなく、学校とのパイプ作りが非常に大きい採用手法となっているようだ。

<22年度採用活動方法>

・インターンの取り組みが急激に進んでいる

21卒では、インターンシップの実施をしない企業が半数近かったが、22卒については、実施しないのは22.7%と半分以下に落ち込み、反対に「実施予定」が53.7%まで急上昇している。インターンの取り組みが急激に進んでいる。

<21年度インターンシップ計画>

<22年度インターンシップ計画>

・重視して欲しいこと1位は「仕事のやりがい・成長速度」

就職活動をする学生に重視してもらいたいのは、「仕事のやりがい・成長速度」「職場・先輩の雰囲気」「会社の経営状態」がトップ三項目。

・2022年採用活動で重視する項目

22年度採用活動で重視する項目としては、「キャリアマップ の活用」「専門学校・高校への訪問」が高い。これは例年上位に入る項目である。

「採用ホームページ・パンフレットのリニューアル」「インターンシップの企画・実行」が続いており、学生に重視して欲しい項目を伝えられるよう、採用広報に力を入れたい企業が増えていることがわかる。

<22年度採用活動で力を入れる項目>

・まとめ

調査から、続くコロナ禍でも採用活動は完全にストップするわけではないことが分かります。

オンラインでの採用活動や、魅力が伝えられるような採用広報に取り組む企業も多く、ニューノーマルな採用活動への適応が鍵になります。

企業にとって採用が重要であるのと同様、学生にとっても就活は人生において重要な分岐点です。

学生も企業も、ともにいきいきと働けるような未来を目指した採用活動を目指したいところです。

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