e-ポートフォリオやオファー機能という、クラウドシステムだから実現できる新しい就職機会の提供に価値を感じずにはいられない。

東京テクニカルカレッジ 校長 白井雅哲 様

毎年のクリスマスシーズンにやってくる求人業務の大幅削減と時間や場所に縛られない就活が叶う。

ーキャリアマップ 導入時に貴校が抱えられていた課題を教えていただけますか?

白井様:当校では、求人票入力等の手間が大きな課題でした。2019年までは過去3年分の学校に届いた求人票を印刷して全社に送り、変更箇所には赤ペンで修正が記載された状態で学校に戻ってきます。その内容を既存システムへ入力するという作業を毎年12月〜GWまで約半年間かけて行っていました。アナログデータですので、タイムラグがあることや入力の手間や人件費が膨大に費やされることが課題でした。

ー何が導入の決め手でしたか?

白井様:既存システムでの求人管理の課題がクラウドサービスであるキャリアマップ によって解消できるという点とアプリによる学生の就活の利便性の向上、そして卒業生の職場レポートが導入の決め手でした。

職場レポートについては、先輩の仕事への親近感から企業を認知し、志望動機の向上につながるという新しい検索方法だと感じ、また、このような仕組みを入れるとどうしても予算がかかるものですが、キャリアマップ はコスト面でも導入しやすい価格帯でしたね。

ー導入検討時の懸念点はありましたか?またどのように乗り越えられましたか?

白井様:他のクラウドサービスとの比較検討等はありませんでしたが、求人管理を既存の管理方法からクラウドに変更することを懸念していました。既存システムとの連携をどのように行うのか、という点で悩みましたね。ですが、現状の求人管理の手間を考えると、キャリアマップ を導入する方がメリットが大きいと判断しました。現在は、就職活動はキャリアマップ 、出欠管理や就活状況報告は既存のシステム(出席簿と連携できるのでそこで記録)といった形で活用し、いつどの企業へ面接に行くか、というのは既存システムにて管理をしています。

導入時においては、現場の教員たちも2つのシステムを並行して使うということにおいての抵抗感はありましたし、今のままでもいいのでは?という声も多かったです。キャリアマップ を導入する必要性や教職員へのメリットが見えづらかったのです。その懸念点を払拭するべく、教職員向けに課題感などのヒアリングの機会と詳しいキャリアマップ の説明会を複数回にわけて開催してもらい、徐々に実際に使えるイメージを明確にもてるようになっていきました。また、学生にも活用するイメージをもってもらうために、ホームルームでキャリアマップ の登録会や活用勉強会を実施してもらいました。

導入から2年くらいで、ある程度抵抗感も落ち着き、使い慣れるようになっていきました。クリスマスシーズンからの膨大な求人票入力はなくなりましたし、夏休み中なども学生は場所も時間も限らず求人情報を見れるようになった点は大きな前進でした。

ー企業さんの求人登録の課題と対策について教えてください。(求人が減るなど)

白井様:既存システムでは、学校に届く求人はすべて入力していたので漏れはなかったのですが、キャリアマップ =デジタル化すると、やはり最初は企業側も抵抗感をもたれるケースがありました。その際には卒業生レポート機能や、双方向で情報提供できる機会になるということをお伝えして登録を促進しました。最初は理解を得ることに時間はかかりましたが、少しずつ周知を図ることで、徐々にキャリアマップ への登録が増え、紙で届くことが減っていきました。

ー導入から活用までの期間や進め方について教えてください。

白井様:1年目は学内・企業さんの抵抗感を減らしながら、求人管理・閲覧機能としての習慣化、2年目はポートフォリオやオファーの活用により、自己PRの場としても活用とステップに分けて、着実に定着まで進めてきました。

高大接続改革の取り組みが加速していた頃で学習履歴の蓄積の重要性を発信しており、eポートフォリオ機能には注目していました。就活においても、これまで企業に紙で持参していたポートフォリオをキャリアマップ上 に登録して蓄積し自己PRとして活用ができるため、学内に活用の浸透を進めようと考えていました。

学校での浸透については、旗を振るリーダーが必要だとわかっていたので、私自身が旗を振り、秋までに履歴完成度75%を目指すキャンペーンを企画して習慣化に向けて進めていきました。早々にIT企業からオファーをもらって内定を獲得した事例がつくれ、これまでは学生が自ら求人先を探して応募するという流れが主流の中、学生が自身をアピールして企業にオファーをもらって就職を行うという新たなプロセスで早々に実績が生まれた時は、クラウドだからこそのおもしろさを実感しましたね。教員向けにもポートフォリオの重要性や実際に学生が作成したポートフォリオの活用例を紹介したりと徐々にポートフォリオの価値への理解が深まり、活用意識が高まっていきました。

バイオテクノロジー科は実験レポート、Web動画クリエイター科は動画、建築系の学科は作品などを配信する事例が増えてきています。(もちろん、先生からの添削が必要な学生はいますので、そのフォローは大変ではあると思いますが)こういったプロセスはクラウドじゃないとできないことだと感じるので、その点は大きな価値を感じずにはいられませんね。

求人管理・検索だけにとどまらない、就活に活かせる機能をフル活用。
卒業生との架け橋にもなるキャリアマップ の可能性にこの先も大いに期待。

ーキャリアマップ導入前後での先生方の就職指導や学生の就活の変化についてお聞かせください

白井様:学生については、学校に来ないと求人票が見れなかった状況から電車などどこからでも求人票が見れるようになり、また保護者の方も学校に届く求人票をチェックいただける仕組みができたことは大きい変化ですね。さらに、導入当初の決め手にもなった、職場レポートの効果は大きいと感じています。先輩の活躍情報から関心を持ち、企業を見つけることができるので、学生も前向きに活用することができています。また、メッセージ機能も大いに活用しています。例えば、留学生や建築系の学生へ、対象となるイベントを案内するなど情報発信を効率よく行うことができたことも大きな変化でした。

ー今後さらに活用していきたい機能、キャリアマップ と叶えたいことはありますか?

白井様:中途採用情報の活用をもう少し進めたいと思っています。当校でも18才人口減少の課題対策に向け、リカレント層の取り込みを強化しています。リスキリングへの助成金も増えているため、社会人の学び直しは益々増えていきます。

今の機能では、リカレントの対象学生も在校生として登録しますので、在校生向けの新卒求人しか検索できませんが、実際は社会人経験がある方がほとんどなので、同じアカウントでも既卒求人を検索して就活ができるようになればと思っています。

また、卒業生のキャリアアップなどでの転職活動の際にも活用できるので、卒業生活用の事例も増やしていきたいですね。卒業生が学校に訪ねてくることも多いですが、住んでいる場所が離れていたり、頻繁に来るといったことも難しいこともあります。ですが、学校に足を運ばずとも、母校にどんな求人がきているのか検索、応募できたり、メッセージで先生に転職の相談をすることができます。当校では卒業後も一生付き合える母校でありたいと思っていますので、非常にありがたい機能だと感じています。卒業時に、キャリアマップ のログイン情報を忘れないように!!と伝えていますし、企業さん向けに中途採用向け、リカレント生向けの求人をキャリアマップ で受け付けていると案内をしています。卒業生の活用促進と中途採用求人をどんどん充実させて、新卒生にとどまらず、就職機会の提供とそこからつながる就職後に活躍する姿を増やし続けていきたいと思っています。

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