就活お役立ちブログ
2020/4/24
就活の基礎知識

緊急!新型コロナウイルス感染拡大のなかで今年の就職活動への備え

キャリアコンサルタント/大阪人間科学大学キャリアデザイン講師西沢 敏美

(1)2021年卒学生の就職活動はどうなっているのか?

就職活動イメージ

何はさておいても、突然起こった「新型コロナウルス感染流行」で、専門学校生の皆さんの就職活動も大きく影響を受けていることと思います。

まず、2021年卒業学生(主に、大学・専門学校)の就職活動がどうなっているのか関連する情報をいくつか共有しておきましょう。

⓵経団連は採用予定の企業に「柔軟な対応を呼びかける(4月6日付)」

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経団連とは日本の代表的な企業で構成され、新卒採用において「就職協定」を普及させてきた団体です。

その経団連が「新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた採用選考活動に関するお願い」という広報を出しました。

そこで、混乱・不安を抱える学生に配慮した柔軟な採用実施を企業に呼び掛けています。柔軟な施策の一つとして、エントリーシートの提出〆切を延長することなどをあげています。これは一つの安心材料ですね。

★参考資料:日本経済団体連合会

②会社説明会、面接などにWEB方式導入が進む

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専門学校生は、例年ですと4月頃に学校などで合同企業説明会があり、就職活動が本格的にスタートですね。

でも、今回の新型コロナウイルス感染流行によって、企業が学校を訪問して説明する、外の大きな会場と使っての合同説明会などが中止になっています。
それに代わって、多くの企業がWEB(インターネット)を活用して会社説明会などをするようになっています。

これまでも地方の学生に対して実施していたケースはあったのですが、それが全面的に使われてきたということです。このWEB方式、最初は評価が今一つのところもありました。でも、対応できる無償ソフトも沢山出てきたり、Wi-Fiなど通信回線の整備が進んで導入が進んできました。
パソコンは勿論、スマホでも参加できるようになっています。学生の皆さんもWEB方式に対応する準備をしておきましょう。スマホでも大丈夫ですが、画像の大きさなどを考えるとパソコン、タブレット類が良いように思います。

また、回線容量も多めに確保しておきたいし、安定した通信環境を得ておくようにしたいです。

③緊急事態宣言以降の動きはWEB方式での採用活動も停滞していると推測します

ご存じの通り新型コロナウイルス感染流行の勢いが増し、4月8日に東京・大阪などに緊急事態宣言発令。そして、4月16日にそれが全国に拡大。

企業にはテレワーク(在宅勤務)の一層の推奨、外出自粛の強い要請が相次ぎました。当然、企業の新卒採用活動にも大きく影響していると推測されます。
私がお世話になっている京都府のある製造会社の採用担当者はこう言っています;
「3月は予定していた会社説明会は全て中止し、昨年秋~今年1・2月に実施したインターンシップ参加者とWEB面談などを行っていた。でも、テレワーク推奨を受け、会社出勤を大幅に減らす必要があって、全ての採用ワークを一旦止めている。5月からの再開予定が対面式でいけるのか、やはりWEB方式なのか分からないので困惑している」

学生の皆さんも大変ですが、企業側も苦心されているようですね。
また、就職情報提供会社が新型コロナウイルス感染流行で就職活動(学生側)、採用活動(企業側)にどんな影響が出ているのかを緊急調査、発表しています。2つのサイトをご紹介しておきます。

この状況では学生の皆さんに「不安があって当然」という事をお伝えしたいと思います。
その不安感情にも一緒に向き合っていきたい~私の思いです。

(2)この状況に対して学生の皆さんはどう対処していけば良いか

ここでは2つ共有しておきましょう

①現時点で学生の皆さんが心がける第一は「焦らずに、的確な情報をしっかり得ていくこと」

★遅れているかもと焦らない

あなたの就職活動だけが遅れているのではなく、日本全体の就職活動・採用活動が遅れています。焦らないでください。
上述の通り、多くの企業でテレワーク(在宅勤務)を進めています。採用の多くは「人事部」という組織で行います。

こういう部門はテレワークを最初に行う部門になることが多いようです。でも、テレワークする為のシステム導入に時間がかかったりします。
また、採用の「重要性と緊急性」という面で考えると、新卒採用は「重要だけど緊急性は低い」ということになるでしょう。
私はある会社で採用のご支援をしていますが、採用で緊急性が高いのは、退職者の補充などで必要な「中途採用」です。

そして、人事採用担当もテレワークを行うようにしていますので、その中途採用にもスピーディーに対応出来ない状況になっています。(重要性は高いですが)優先性(緊急性)の低い新卒採用はその次になってしまうでしょう。
また、何百人も採用予定がある大企業であれば、設備力、人員力もあるのでWEB方式での会社紹介、面接を早急に進めることも可能です。

一方、十数名の採用が多い中小企業の人事担当は採用の他に、いろいろな仕事を担当しています。新卒採用以前に緊急的にしないといけない仕事が沢山あるのです。
ですので、あなたが応募したいと思っている会社規模によって採用進行が変わるだろうということです。

大企業に応募したいと思っているなら「相応に急いで対処する」必要はあるかもしれません。中小企業であれば、多くの会社が採用活動を止めているだろうと思います。
また、専門学校の学科特性を見ると、介護・福祉・医療・観光などは新型コロナウイルス感染の影響を多く受けている業態です。

また、就職先企業規模は大企業が多くないようにも思います。
ですので、新型コロナウイルス感染流行による緊急事態宣言の期間=5月6日までは焦る必要はない~という事を再度お伝えしたいです。

勿論、それでも焦るし、不安になることは良く分かります。不安は1人で抱え込まないようにしましょうね。

★的確な情報収集をはかること

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皆さんが直接的に就職活動の情報を入手する方法は主に3つあるでしょう。
・就職情報提供サイト(当キャリアマップなど)
・SNSや仲間同士による学生間ネットワーク
・学校の就職支援組織(就職指導部、キャリアセンターなど)

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これらを小まめにチェックして最新の情報を得るようにしましょう。
そして、こういう状況で、それぞれの情報源について留意しておきたいことがあります。
まず、「就職情報提供サイトの鮮度について」各サイト運営会社の営業・制作担当が各企業を訪問して情報をアップデートしていきます。

でも、直接訪問は極力控えるように(外出自粛)と言われていますね。ですので、各サイト更新もなかなか進んでいないことが想像されます。

また、感染流行が5月以降どうなっているでしょうか?誰にも分らないと思います。その事が選考に関するスケジュールの確定が難しくしています。

各社の採用サイト更新が遅れる一因です。でも、やはりこまめにチェックしないといけませんね。

次にSNSなど学生間ネットワークでの情報入手については「不安の連鎖」に気をつけたいものです。
こういう状況では上手く進んでいなくて「不安」だということが多くつぶやかれるかと思います。

あるいは「内定を得た」という声に出会うと私は未だなのに・・・と「不安」にかられたりするでしょう。

不安は不安を呼ぶといいます。「今は平常時の採用・応募環境ではない」ということをしっかり心に留めて、不安感情を引きずらないようにしましょう。

最後に学校の就職支援組織(就職指導部、キャリアセンター)ですが、ご存じの通り、学校そのものが緊急事態宣言による「休業要請対象」になっています。
学校側は休講中ではあっても、生徒の安全第一に外部の方の入校を避けていると思います。

採用企業の情報などを提供して下さる外部の方も出入り禁止になっているように思います。

結果として、情報更新がなかなか進まないかもしれません。その辺りを踏まえて学校サイトでの情報入手を心がけておきましょう。

②改めて申しますが、WEB方式の会社説明会などにハード面(機器)の準備を。
先に述べたように、今後の就職活動で「WEB方式」が多くなっていくのは間違いないです。

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それに備えて、必要な機器や回線環境を準備しておきましょう。専門学校生の皆さんの多くは、その点を得意とする方が多いので頼もしいですね。

WEB方式での会社説明会、面接などへ参加する際に気をつけたいことは改めてご紹介したいと思います。

③備えあれば憂いなし&実際の仕事にも通じる「柔軟な対応力」を発揮しよう

ご存じの通り、東京オリンピックが延期になりました。

それに対して、選手の皆さん、落胆する思いはあったでしょうが、「むしろしっかり準備できる」と気持ちを切り替えているコメントが印象的でした。
今の状況もそう考え直したいものです。繰り返しますが、焦る必要はありません。

でも、活動を停止することなく、「自己分析」「エントリーシート作成」「ポートフォリオ作成」「面接準備」などを見直して、準備をし直しておきましょう。
そもそも実際に会社に入って仕事をすると、今回の事態のように世界規模ではないけど、想定外の事がたくさん待ち受けているものです。計画通り、想定通りに進む仕事ばかりではないです。(そういう仕事が良い場合は、ベルトコンベヤー方式の仕事を選ぶことですね)

学生の皆さんには少し難しい概念ですが「不確実性社会の到来」と言われています。

先が読めない、見通せないことが増えていく社会環境になっているということ。

仕事の環境も同じです。例えば、「AIの普及によって無くなる(AIにとって代わられる)仕事が増えていく…」もそうです。

それに対応して仕事(キャリア)を続けていく上で大事な力が「柔軟性」です。社会的適応力ともいえます。
今回の新型コロナウイルス感染流行がどうなっていくか、まさに不確実なことが沢山です。

就職活動もそれに付随して不確実さが続くでしょう。ここはしっかり柔軟性を発揮して対応・適応していきましょう。

就職活動自体があなたの成長の場でもあります。及ばずながら、これからも精一杯応援して参ります。

西沢敏美(にしざわとしみ)キャリアコンサルタント・大阪人間科学大学キャリアデザイン講師

西沢敏美

この記事の著者

キャリアコンサルタント/大阪人間科学大学キャリアデザイン講師西沢 敏美

経歴
  • 1954年(昭和29年)6月秋田県生まれ、明治学院大学法学部卒業
  • 1978年株式会社リクルート(当時日本リクルートセンター)入社
    住宅情報事業部、ホットペッパー事業部、メディア制作局などで営業職、企画編集職、管理職などを歴任
  • 2002年1月リクルートグループの人材紹介会社=リクルートエージェント=転籍 2002年1月リクルートグループの人材紹介会社=リクルートエージェント=転籍
  • キャリアアドバイザー職として就職、転職の支援を行う
  • 2004年末リクルートグループを退職し、2005年から人事系コンサルタントとして自営
  • 「新入社員導入研修」「リーダーシップ」「キャリアデザイン」「モチベーション」「コミュニケーション向上」など
  • 『対人・対自分スキル領域』で研修講師やセミナー運営を実施。
  • 他に 「人事制度のプランニング、導入、運用の支援」 「会議のファシリテーション」「コーチング」など。
活動実績
  • 企業の新卒採用の企画と支援
  • 採用セミナー(会社説明会)の企画立案と運営支援、インターンシップの企画立案と運営支援、事後フォロー
  • 人事に代わって一次面接実施、内定者フォロー企画など
  • 企業の人材育成研修企画立案とファシリテーターやトレーナー
  • 「新入社員導入研修」「中堅社員基礎研修」「キャリアデザイン」「リーダーシップ」「モチベーション」「チームビルディング」「マネジメント」などでプログラム作成から研修進行(トレーナー)、そして研修後の個別面談などを実施。※2019年の研修実施(受講)者数は約200名
  • 人事制度設計&運用支援
  • 大学関連大阪人間科学大学(大阪府摂津市)にてキャリアデザインⅠ&Ⅱの非常勤講師(単位認定授業)13年目
  • 他に大阪府立大学キャリアサポート室にて就職活動支援業務なども経験
資格

◆GCDF認定キャリアカウンセラー養成講座受講完了(2002年)(※キャリアカウンセラー資格は更新せず喪失)
◆西沢ファーム(和歌山県かつらぎ町の実家/農園)での研修実績
農作業体験を取り入れて企業の内定者研修、チームビルディング&チームワーク研修も実施 ※現在は事情あって開催停止しております

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