就活生のお助けマン人事歴20年のミッチーが言いたい放題「面接でアタマが真っ白になる人へ」

採用担当者のお助けマン堀越 マサミチ

面接イメージ

突然ですが

「あなたは面接試験が好きですか?」

「結構得意な方です!」「嫌いではないです!」という人は素晴らしい。
しっかり準備をして挑んで欲しい。

「一生懸命準備をしても、何度も練習しても本番になるとダメなんです…」
「これから本番だけど、正直怖い…」

もしそんな人がいれば、実力を出し切り、言いたいことを伝えきって「悔いが残らない面接」になるよう、これから書くことが少しでも参考になれば嬉しい。

●今年はオンライン面接を避けては通れない

オンライン面接イメージ

今年の採用選考においてこれまでとの大きな違いは、言うまでもなくコロナショックによる「オンライン面接」が多く活用されていることだ。

新型コロナウイルスの感染拡大により、これまで「面接は対面でしょ!」と考えていた企業でも、業種や企業規模により差はあるものの、多くの企業がオンライン面接を導入している。

学生側から見た「オンライン面接のメリット」はなんだろうか?

試験会場まで出向く必要がなくなると、時間的な余裕ができ、金銭面や体力面の負担も少なくて済む。これによって効率的に就活できるといったことがあるだろう。

そして何よりも大きなメリットが、「対面の面接」に比べてリラックスした環境で面接試験に挑めるということではないか。

特に「初対面の人と話すのは苦手…」、「慣れない場所だと緊張してしまう…」といったタイプの人にとっては、「オンライン面接」のステップを一つ踏めることが、「場慣れ」ともいえる貴重な経験になる。これはありがたいことだ。

ただし注意しなければならないのは、「すべての面接がオンライン」という企業は少なく、「最終面接」(もしくはその手前から)は「対面面接」だということ

昨年までなら当たり前のように「対面」による一次、二次面接を経て、場や雰囲気に慣れながら「最終面接」へ挑むことができた。

しかし今年はその「慣れ」がないまま、「最終面接が最初の対面面接」となる可能性があることを理解しておこう。

●オンライン面接で気をつけたいこと

注意点イメージ

「オンラインだから気楽にできてラッキー!」と手放しで喜んではいられない。

既にネットなどでは「ダメな事例」が出ているので一通りチェックしておくと良いが、私が実際に経験したこと、人事仲間から聞いた話など、オンライン面接で押さえておきたい注意点をお伝えしておく。

一つ目は場所のチョイス。

通信環境の整った自宅で、生活音や家族の声、背景の映り込みなどに問題がなければベストである。

もし、自宅では通信回線に不安があるとか、適当な部屋がない場合には、個室があるネットカフェやコワーキングスペースの活用も考えよう。

また学校にそのような場所があるのであれば、上手に活用しよう。

二つ目に見た目、映り方。

実際に本番で使うデバイスを利用して、自分がどう映っているのかを誰かに確認してもらうの良いだろう。特に気をつけたいのが、明るさと

部屋の照明や時間帯によっては日差しの加減で顔が暗くて表情がよく見えないというケースが散見される。また、やたらとカメラに近かったり、上からのぞき込むよう形でセットしているため、相手から見ると「上から目線」になっているケースもある

そして最後に視線だ。

リアルな対面での面接であれば、話す時に相手の「目」を見て話すはずだ。

しかし、オンラインではパソコンの画面に映る面接官の「目」を見て話しても、「視線」は絶対に合わない。

話す時に視線を送らなければならないのは、その上にある「カメラ」である。

ついつい画面に映る面接官に向かって一生懸命話してしまうが、相手から見るとひたすら伏し目がちで語っているように映る可能性があるので注意しよう。

それでは、早速ここから「面接」で頭が真っ白になってしまわないために、知っておいてほしいこと、をお伝えしたい。

●面接会場は緊張感に満ち溢れている!?

緊張感イメージ

「採用面接」というシチュエーションは、多くの学生さんにとってこれまであまり経験をしたことがないものだろう。

テレビドラマでみる面接のシーンや学校での模擬面接をすることはあっても、いざ本番となると企業ごとにその形式、回数、内容は異なるし、同じ企業であっても昨年までと全て同じやり方とは限らない。

特に今年はコロナショックの影響で、これまでの情報があまり参考にならないケースも多々あろう。

実際に自分が受ける面接試験がどんな会議室で行われ、面接官の人数、椅子の配置や一緒に受ける受験者の受け答え…
それら全ては本番当日に会場のドアをノックして、中に入って見渡した瞬間初めて知るわけだ。

当然、緊張感は高まるし、もし事前にインプットしていた情報と異なれば更にパニック度が増すかもしれない。

そもそも「緊張するな!」と言われても無理がある。
「ワクワクしてそれを楽しめ!」と言ってもこれまた無茶だろう。

特にその試験が第一志望の企業であったり、最終面接で「これで採否が決まる!」というシチュエーションであれば尚更のこと。

したがって私から言えることは、

「どうぞ緊張してください。」である。

とは言え、「緊張していました。だから撃沈しました。」では残念。

一つのアイデアとして、緊張やパニックを解きほぐす自分なりの「ルーティーン」を持っておくことをオススメしたい。

以前、有名なニュース番組でメインキャスターを務めていた久米宏さんが、ある日の番組中、「久米さんでも緊張することなんてあるんですか?」との質問に「もちろんですよ。話そうと思ったコメントが一瞬飛んでしまって自分を見失ってしまったり。

でもそんな時には必ず手に持っている『ボールペンの先』を見つめることにしているんです。」と。

また、あるプロ野球のピッチャーは、若い頃に大事な場面で打たれると頭に血が上ってリズムを狂わせて自滅してしまう。しかし、ある時から「打たれたら一度深呼吸をしながら後ろを向いて、バックスクリーン上にそびえる『旗』を見つめることにしたんです。」と。

つまり緊張、パニックから平静を取り戻すための自己暗示。それが「ルーティーン」だろう。

何か一つ、これを決めておくことで緊張しやすい、パニックに陥りやすいと自覚のある就活生のみなさんに役に立つのではないだろうか。

そもそも企業にとって採用選考の目的は、その人物が自社に入ったら活躍できそうか?組織に馴染んで良い影響を与えてくれそうか?そのような「人となり」を見極める場だ。
ガチガチの受験者を見てもそこの判断はつかない。

したがって緊張感をほぐしてリラックスした面接の場を作ることは、企業側の仕事である。

「おい、自分は緊張しているからリラックスさせてくれよな!」「私の緊張感をほぐしてくれる人はどの面接官かしら?」

さすがに大きな声で口に出すのはまずいが、心の中でそっと呟く「ルーティーン」もアリかもしれない。

●準備をしていない人は色んな意味でモッタイナイ!

準備イメージ

時々出くわすのが、「緊張して話せない」のではなく「そもそも準備をしていない人」

極まれに「ぶっつけ本番でした!」「でも内定取れました!」という人もいるだろう。
しかし私はこの手の人たちに対しては、「あ〜〜、もったいないことしたなぁ〜」と感じる。

面接試験のために行う自己分析や企業分析は、試験対策そのものであると同時に、自分自身がその企業をなぜ志望するのか、その企業で何を成し遂げたいのか、さらには自分自身の価値観や大切にしていること、将来のキャリアプランなど学生生活では深く考えることのなかった「働く」や「今後の生き方」について自問自答し、自分なりの「こだわり」や「目標」を見つける貴重な機会である。

その作業を疎かにして就職できたとしても、働き始めて「あれ?自分は本当にここでよかったのか?」「なんでココを選んだのかな?」という時に自分なりの「こだわり」や「目標」が見つけられない可能性がある

面接対策としてだけではなく、ぜひ就活を経験するからこそできる大切な機会を活用して欲しい。

●話の「質」より「量」

「何か質問はありますか?」
「いえ、ないッス」「大丈夫ッス」

プロ野球日本ハムファイターズの中田翔選手が、デビューした当時「○○ッス」を多用していることを記者たちが案じて「中田さん、そろそろその言葉づかいはやめた方がいいよ」とアドバイスしたそうだ。

すると中田選手は、「え?○○ッスって敬語じゃないんッスか?」と。

面接の場面でも時々このような言葉づかいをする受験者はいるが、正直、そこまで気にならない。それよりも、言葉づかいの「丁寧さ」を気遣いすぎて、話の「量」が減ってしまうことの方が心配だ。

丁寧に話そうとすればするほど頭が混乱し、その良し悪しが分からない、何て話せば良いのか分からない、やがては無口になる、そんなケースだ。

企業が貴重な面接の場で何よりも得たい、知りたい情報は応募者の「人となり」だ。

もちろんしっかりとした丁寧語、敬語で話せるに越したことはないが、企業側からすれば「話しやすい言葉でたくさん話してくれたら良い。」それが第一だと思う。

言葉づかいの良し悪しに気をとらわれすぎず、ぜひ伝えたいこと、伝えるべきことを存分に語って欲しい

●本番ではジタバタしない

以前、内定者のA君が懇親会の席で、

「面接で同じグループだったB君がめちゃくちゃしっかり話していて、しかも良い内容の答え方ばっかりするので『アカン…これはもう自分は無理や…』って思ったんですよ〜」と。

この話、私自身は「A君が面接試験中という緊張度の高い場面でも、同じグループだったB君の話をしっかりと聞けている、その内容に深く感心している。」という意味で、A君の人に対する関心度合いや共感力を評価できるエピソードと感じた。

ただし、面接中にA君が勝手に「自分はアカン」とか、「負けた」と思ってしまったとしたらそれは良くない。

焦りや諦めにつながるし、「もっと良いこと言わなくちゃ!」と緊張度が増すばかりだ。

もし面接の場面でそんな素晴らしいメンバーがいたなら、「あ〜、こんな同期と一緒に働きたい! よし!自分も頑張るぞ!」ぐらいの受け止め方にして欲しい。

「努力は自分、評価は他人」

言うまでもなく、個々を評価するのは面接官であり、受検者同士の評価ではない。どんなに強力なライバルがいたとしてもその場では自分のプレーを最後まで全力で続けることだ。

●「専門性」+「本気度」を!

本気イメージ

企業の採用選考試験、そして面接試験は「お見合い」のようなものだ。

どんなに素晴らしい知識や能力、人柄であったとしても、それが相手の求めるものと一致しなければ成立しないし、一致するものを持っていても、それが相手に伝わらなければ意味がない。

では、企業が専門学校生の皆さんに求めているもの、期待するものは何だろう?
言うまでもなく「専門性」である。

更に言えば、入学当初から将来の職業として専門性を磨く覚悟も持ってきた「本気度」だと思う。面接という緊張度の非常に高い場に立てば、どんなに万全の準備をしていても「頭が真っ白」になってしまうこともあるだろう。
さらには言葉づかいがおかしくなったり、周囲の受験者に圧倒されたりもする。

しかし、どんな状況になったとしても、お見合い相手が求めているであろう、あなたの「専門性」と仕事に対する「本気度」、これだけはしっかりと伝え切る、やり切る気持ちを忘れずに!

この記事の著者

採用担当者のお助けマン堀越 マサミチ

経歴

大学卒業後、大手インフラ系のグループ会社に新卒で入社。その後、同系列のグループ会社に転職。人事、労務、経営企画などの業務を経験。中でも人事はトータルで20年以上従事。

活動実績

採用、教育、人事制度の構築などの幅広い経験を持つ現役の企業人事マン。 その傍ら、キャリアコンサルタントとして学生の就活支援、若手社会人のキャリア形成、最近では中学生のキャリア教育プログラムにも登壇するなど、企業の人事として「採用する側」と、キャリアコンサルタントとして若者の就職を「支援する側」の両方を担う立場として活動中。 趣味は旅行と読書とサッカー。特にサッカーは休日のほぼ全てを中学校サッカー部の外部コーチとして指導を行い、Jリーグや日本代表の試合にも足繁く通う日々。 家族は妻と2人の息子、愛猫が2匹。

 

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